息、吸う息、見つめる息、沈める息、羽ばたく息 ①

息、呼吸と一言にいっても様々な形と役割があります。もう何度もお話ししてきたことですが、私たち管楽器奏者にとって「息」について考えて色々と知って実践する事は、同時に「自由で柔軟な演奏」につながります。
今日のテーマは「吸う息」「見つめる息」「沈める息」「羽ばたく息」といろいろな形に例えた「息たち」です。何のことやらと思われるかもしれませんが、私たち管楽器奏者はあらゆる演奏シーン、演奏の瞬間でなくてもそこまでに向かうシーン、緊張している時、いろいろなシーンでいろいろな「息のしかた」をしています。この最も大事な息に関して、もっと知れたら、もっと理解できたら、もっとコントロールできたら、と思って私は今まで色々と取り組んできました。今日はそれぞれのテーマに関して私なりの言葉でお話ししていきたいと思います。

【吸う息】今までは吐く息のことに関してたくさんお話ししてきましたが、今回は吸うことに関してです。皆さんは、スムーズに深く適量の息を吸うためになにか意識していることはありますか?私はつぎにお話しする方法で息を深く吸うことによって、支えを低く感じる、そして息が上がってきたかなと感じた時にこの方法で再び上がった息を下げるようにしています。それは「開いた口の形」です。ここで実際に試していただきたいのですが(楽器は必要ありません)、口をわずかに開いて形を「い」「え」のうちどちらかの形にしてから息を吸ってみてください。次に形を「お」または「暗めのあ」にした状態でわずかに開いた口から息を吸ってみてください。ずいぶんと息の入る深さが違いませんか?「お、あ」の形の方が圧倒的にすっと低く入ります。高校生の時に歌のレッスンを受けていたのですが、これはその時の呼吸の仕方です。この形で息を吸うと、上がっていた息がすっと下がります。支えや重心も自ずと低く感じやすくなります。

歌のレッスン、歌う人、歌い声から私たち管楽器奏者が学ぶことはとても多いです。それは歌うことが息を使うことであること、そして体自体が楽器そのものであるからです。さらにはソプラノ歌手がきらびやかに声を響かせている様子、3大テノールのパバロッティが太陽の光のようなキラキラした声を響かせている様子、私はオーボエを演奏していて、自分もあんな風に音を響かせたいなあ、と思っています。

みなさんにはどんなふうに響かせたいというイメージや思いなどありますか?今日はこのへんで。今夜もありがとうございました。Viel Spass und Freude am musizieren! 音楽に楽しみと喜びを★

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