息、吸う息、見つめる息、沈める息、羽ばたく息 ②

昨日は「吸う息」についてお話ししましたので、今日は「見つめる息」についてお話ししようと思います。

本番の前は、誰でも大なり小なり緊張しますよね。私も今でこそたくさんの経験を重ねてきたのでわりとコントロールできるようになりましたが、それでもやはり一度も本番で演奏したことがないものを吹く時は緊張します。
緊張した時のパフォーマンスはなかなかに厄介ですよね。私の場合は、準備こそが鍵になります。ここまで準備したのだから大丈夫、もうこれ以上は準備しようがない、というぐらいにしておいたら安心してパフォーマンスができます。
本番までの準備のほかに、今これから舞台に向かおうという時に緊張してしまう理由がもう一つあります。それが「息、呼吸の状態」です。人は怒りや驚き、緊張などの感情が湧いてくると自ずと呼吸が浅く速くなっていきます。それが息が上がっていることになって、支えが低く感じられなくなり、結果的に「あがり」の状態になるのです。ここで大事なことは、それがいったいどういう状態なのかを知ることで、そしてどうすれば良いのか分かりそして実践できることです。
緊張していると心が落ち着かなくなります。これは往々にして自分の意識が外側へしか向かっていないことが理由の一つです。本番前、オーディション前、コンクール前、その場の雰囲気は騒々しく、落ち着きがないものです。周りばかりが気になってしまいます。そんな中、ふと自分の中を見つめてみてください。自分がどのように呼吸をしているか聞いて感じてみてください。浅く息を吸っていることがわかるでしょう。そしてそこからゆっくりと息を吐いて吸い直して自分の体の中と呼吸に意識を集中させてみてください。不思議と気持ちが落ち着いてくるはずです。
これが、「今自分の状態はどういうことになっているのか、そしてどうすれば落ち着けるのか」に対して私が実践している方法です。ほかにも色々とやり方はあると思いますが、私は「まず呼吸を落ち着けること、呼吸を感じられること」が第一歩だと思っています。

今日はこのへんで。今夜もありがとうございました。Viel Spass und Freude am musizieren! 音楽に楽しみと喜びを★

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