息の余る楽器「オーボエ」とその先のこと

以前の記事【腹筋と呼吸と支えのこと③】でオーボエは息の余る楽器だということ、余った息をどのようにして吐いてまた新鮮な空気を取り入れるか、という事についてお話ししました。

今日は、目的は同じですが曲を吹いたり音を出しながらではなくリードだけで試してみて「息の余る楽器オーボエとそれをどのようにコントロールするか」についてお話ししようと思います。楽器を持ってリードをつけて音を出す時点で色々な要素が必要となり難しくなりますが、この方法はリードだけを使うので単純にリードと自分の息に意識を集中しやすくなります。

私は普段からリードだけをくわえて音を出しアンブシュアとそれを支える周りの筋肉を鍛える練習をしています。このテーマについてはまた別の機会にお話ししようと思います。

私たちが扱う管楽器にとって息のコントロールは一番大事なテーマと言っても過言ではありません。そして息の余る楽器オーボエにとってそれは「息を吸うことよりも余る息を上手く捨て切ること」が更に重要になります。

オーボエのリードはその吹き口の開きがとても小さい事から一度に多くの空気は必要ありません。けれど

「どうやって正しく息を吸うか、どうやって正しく息を入れるか」という事に意識が向いてしまい、その前の段階の「どうやって息を残らず捨てるか」という事をあまり意識していない時が多いのではないかと思います。余った息を上手く処理できないと支えはどんどん上がってきて息を吸うのも力んでしまうようになりそうなると演奏はどんどん苦しくなってしまいます。これは私自身も経験してきた事で、苦しかったからこそ何とかもっと楽になれないかと色々と試行錯誤をしてきたのです。

ここで一つ実験をしてみたいと思います。今日お話ししたい事にやっとたどり着きました。

リードをくわえてオーボエを吹く時と同じようにアンブシュアを作ってください。そして指でリードを支えても支えなくてもどちらでも構いません、音は出さずに息を送り込んでください。アンブシュアは演奏するときの形なので、吹き込む息はそれほど多くありません。そのまま2秒ほど息を吹き込みストップと同時に鼻から少し息を出します。アンブシュアは固定したままです、口は開きません。そしてまたリードに息を2秒間吹き込みます。そして再びアンブシュアは固定したままで鼻から息を少し出します。再びリードに息を吹き込みます。吐き出す息がもう無くなったなと思ったら口を開いて新鮮な空気を吸ってください。

口(リード)から息出す→鼻から息出す→口(リード)から息出す→鼻から息出す→口(リード)から息出す→口を開いて息を吸う

合計5回のアクション、全て息を出していることになります。鼻から少しずつ息を出してもまだ吹けます、体の中にはまだ空気が残っています。空気を出し切ってあげると自然に新しい空気を吸い込むことになります。何も特別なテクニックや力を入れる箇所は必要ありません。自然な体の欲求で新鮮な空気を吸うと体がリフレッシュされてパワーが戻ってきます。支えも自然な呼吸とともに深くなりしっかりとした支えになります。

ここから続くアンブシュアの話はまた次の機会にお話ししたいと思います。今日はこの辺で。

今夜もありがとうございました。

Viel Spass und Freude am musizieren! 

音楽に楽しみと喜びを★(2019年12月13日)

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