【ドイツの暮らし】ドイツの冬③ ドイツの年末年始

クリスマスが終わり、日本は急に年末年始のソワソワした雰囲気になってきました。ドイツではクリスマスと言うのは24日がクリスマスイブ、そして25日、26日がそれぞれ第一クリスマス、第二クリスマスと言ってこの日までが休日になります。そしてここからまだクリスマスは続いてドイツでは1月6日まで続きます。この日は東方の3博士がイエスのもとを訪れて祝福する日です。この日をもってクリスマスツリーや窓辺の飾り付けが終わりとなるのです。

12月の初めからクリスマスを迎える準備をし、正式には1月6日まで、実に長い期間ですね。ただ、私が経験してきたドイツのクリスマスは12月26日の休日を過ぎると急に平日に戻る印象があります。27日からお店も通常営業になり、ここが興味深いのですが「プレゼントの返品」と言う行動があらゆるところで見られるようになります。クリスマスの贈り物でもらったけど気に入らないから、合わないから返品する、そのために領収書もとっておく、合理的なような味気ないようななんともドイツらしい感じがします。私もプレゼントを頂いた時に「これは使うならいいけど、使わないならもったいないし返品するから言ってちょうだいね」と言われたこともあり、頂いたものをいらないと言うのも気が引けたものでした。

そんなこんなであっという間に大晦日になります。ドイツのクリスマスはちょうど日本のお正月と似ていて、家族で過ごしたり親戚を訪ねるそんな「家族の日々」と言えるでしょう、そして大晦日と元日はどの街も中央広場や駅の前の広場などで花火をあげたりしてお祭り騒ぎになります。上の写真のようにまだクリスマスのイルミネーションを飾った家々を眺めながら花火が上がるところまで歩いて行きます。ところによっては昼間からすでに花火が上がったり爆竹が鳴ったりもします。夜の11時ごろを過ぎるとお祝い(騒ぎ)に参加しようとたくさんの人が花火やお酒を持って家を出て花火の上がる地点に集まってきます。そして0時に向けてカウントダウンが始まり一斉に花火が上がります。

この写真は北ドイツの港町の年明けの様子です。ライトアップされた橋の上にたくさんの人が集まっています。私はこの時は橋の下から花火の上がる様子を見ていました。あちこちで爆竹が破裂しているのでなかなかスリルがあります。こうして持ち寄った花火をあげ、シャンパンやビールで乾杯をして賑やかな年明けになるのです。ドイツに来る前は、私は普通に家でテレビで行く年くる年を見て除夜の鐘をききながら年が明けたら「明けましておめでとうございます」と挨拶をして寝る、というなんとも地味なお正月の迎え方でしたので、このドイツでの大騒ぎには本当に驚きました。一番にぎやかで、またかなり身の危険を感じたのはデュッセルドルフの旧市街で年明けを迎えた時でした。花火や爆竹はもちろんのこと、小型の打ち上げ花火を人の方に向けて発射する人たちまでいたりして、警察や消防が出動していました。危ないとは聞いていたのですが遠くから見るだけとその場に行きましたが、花火に当たらなくて良かったと思いました。

そしてにぎやかに年が明けて朝が来ると、まるでシンデレラの魔法が解けたかのようにあっという間に平日に戻ります。街の中は花火のゴミや火薬の匂いなどがまだ残っていますが、普通に日常に戻ります。これもまたドイツに来て驚いたことの一つでした。正月三が日というものは全くなく、その年の曜日にもよるのですが、例えば2019年の1月3日に私は大学の教員に割り当てられているインフルエンザの予防接種を受けに行きました。宗教や習慣、伝統、文化によって年末年始のとらえ方が随分と変わるものですね。

今日はこの辺で。今夜もありがとうございました。(2020年12月27日)

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