【リード】私の考える大事なポイント①振動

はじめに。いつも私のブログを読んでくださっている皆様に心から感謝しています。私は1年と1ヶ月前に19年住んでいたドイツから帰ってきました。それまでリードの製作販売は欧州のみでした。帰国してからはリードの製作販売を日本でもやっていきたい、という思い、そして19年という長い時をドイツで過ごしてきて見た事、聞いた事、感じた事、音楽、オーボエ、リード、生活、文化、色々なことをアウトプットしていきたい/していける時になったのだと感じました。そうすることによって自分の知識と経験が少しでもオーボエに関わっている皆様のお役に立てたら嬉しいなと思った次第です。ずいぶんと時が経ったのだな、ずいぶんと時間がかかってしまったのだな、と思うことはありますがこればかりはどうしようもありません。私は何事も時間がかかるタイプなのでしょう。(リードの作り方には実に様々なパターンがあって何が絶対的というものはありません。一つの可能性として読んでいただけたらと思います。)

さて。リードを作っていく、仕上げていく上で私がどんなポイントに重点を置いているか。今日はそれについてお話しようと思います。リードには様々なタイプがあります。形や大きさ長さ、厚さ薄さ開き具合などなど、、、。千差万別であり実際に私がリードレッスンをしてきた中でも実に様々なタイプのリードと接してきました。その中で「だいたいこれらのことをおさえていれば上手く機能するんじゃないかな」という事がいくつか分かってきました。各回のテーマを一つに絞ってお話していこうと思います。デトモルト音大でずっと使っていたレッスンノートのメモを使っていきます。

1つ目のポイントは「振動」です。

日本語とドイツ語両方で書いています。そして読みにくい箇所もあると思いますので詳しくお話ししましょう。

リードは振動してこそ音が発生します。その振動というのは「息を吹き込んだ時にピーと鳴る振動音」と「クロー、深く加えて息を吹き込んだ時にギャーといううるさい振動音」の2種類あります。私がお話しするのは2つ目の「クロー」についてです。メモにも書いているように「十分なクロー、十分な振動」がある事が理想的でしょう(十分なクローというのは低音から高音まで満遍なく鳴り音の揺れ幅も大きすぎず小さすぎずといったところです)。なぜなら

「リード全体が振動すること」によって

「フルパワーで演奏すること(息を吹き込むこと)ができ」

「しっかりと息を吹き込むことでダイナミック(強弱)の可能性が広がる」

と考えるからです。健康的に息が吹き込める状態、私は良く「まるでオペラ歌手が歌うように」と表現しますがしっかりと息を使って演奏できる事がとても大事だと考えます。そのために具体的にできることは

「スクレープから先端に向かってなだらかに削られているか」

「振動しにくい時はスクレープを少し長く削ってみる」

といったことがこのメモには書かれています。ここには書き忘れていますが、リード自体は真ん中からサイドに向かって薄くなり、根元から先端に向かって薄くなり、先端部分も半完成の状態から始める、その状態になったらこのメモ書きとその内容を参考にしていただきたいと思います。今まで実にたくさんの種類のリードを見てきましたが、基本的なこの「健康的な振動」という機能が不十分な作り方をしている生徒さんは多くいました。何故かわからないが重い、苦しい、音がかすれる、、、。そんな時はこの上に書いている方法で修正してみると実際に多くのリードが上手く振動して吹きやすくなったので同じような症状がリードに見られる場合は試してみてください。

まずは「健康的なクロー、振動」についてお話ししました。大事なポイントは続いていきます。

今日はこの辺で。最後まで読んでくださってありがとうございました。

Viel Spass und Freude am musizieren! 音楽に楽しみと喜びを★(2020年9月21日)