【リード】抵抗と重さの違い

「リードが重い」「抵抗がある」という二つの表現があります。よく使われる言葉ですね。①この二つの表現には違いがあるのでしょうか?②あるとしたらどういうことでしょうか?さらに、③この二つの現象を変えたい場合、リードのどの部分を修正すれば良いのでしょうか?

まず①についてです。「リードが重い」と「抵抗がある」というのは違う表現です。簡単にいうと重いというのは全体のこと、抵抗というのは息を吹き込んで最初にぶつかる壁のことです。

②次にこの二つの表現はどう違うのでしょうか。重いリードというのは全体的に厚みがまだ十分にあり/ありすぎてリード全体が振動しにくい状態のことです。クローがスムーズに鳴らない状態でもあります。抵抗があるというのは、息を吹き込んだ時に戻ってくる力が大きいということです。必ずしも全体が振動していないというわけではありません。

②についての補足です。具体的に重すぎるとどういう問題が出てくるのでしょうか。これは全体がまだ厚すぎるためにリード全体がスムーズに振動できず音量の幅が狭くなり、繊細な発音が難しくなりフレキシブルさに欠けてくる、といったところでしょう。抵抗がありすぎると、息が最初にぶつかる壁、これは大体「ハートとその両サイド部分」なのですが、この部分が厚すぎるために息がぶつかる壁が強すぎて、結果的に跳ね返ってくる力が大きくなります。そのため、跳ね返ってくる力を抑えるために「アンブシュア、口の形を保つ力」が余計に必要になり口が早くに疲れてしまいます。

③へと進みます。では、これらの現象を改善させるためにはどのポイントを修正したら良いのでしょうか?リードが重すぎる場合=リード全体が厚すぎる=全体をほんの少し薄くします。ただし、中心の背骨とハートの部分はのぞきます。試し吹きしてまだ重いようなら同じように全体をほんの少し薄くする、この繰り返しです。繰り返していくうちに背骨とハートの部分もわずかに薄くしても良いでしょう。注意すべきは「中心部分から薄くするのはNG」ということです。リードの抵抗が多すぎるときは、ハート部分の両サイド2つの部分とそこからさらに両脇へ向かった先のポイントを少しずつ薄くすると良いでしょう。(どの部分かとさらに詳しく説明すると、薄い先端部分から厚くなっていくポイントのことで、中心のハート部分を除く箇所のことです。)ハート部分はそのリードの音色を左右する部分ですので最初から触らないことが大事です。どうしても抵抗が残る場合に、最後の手段として薄くすると良いでしょう。

★補足です。振動の多い/多すぎるリードを少し落ち着ける方法です。リードをまきつけているテープがありあすね。ドイツ語ではTeflon Band(テフロンバント)と言いますが日本語での呼び名はわかりません。このテープをいつもより一回分多く巻いてあげる、また、いつもより少し位置を高めに巻いてあげると効果が出ることが多いです。試してみてください。

このように、「重い」「抵抗」は違う現象で、それぞれ修正するべきポイントは異なり、さらに修正するポイントの順番というものがあって、その順番を間違えるとリードの仕上がりは全く違った結果になってしまうのですね。自分でいうのもなんですが、リード作りって奥深いですね。。。

今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。

Vieo Spass und Freude am musizieren! 音楽に楽しみと喜びを★

(2020年12月30日)

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