【オーボエ奏法】自然な角度で

オーボエを演奏していて「自然に」吹いている状態とはどういうことなのでしょうか。

いやいや、オーボエを吹くこと自体がかなり負担のかかるもので、自然に吹くって難しいのでは?そう思われることもわかります。ここで私のいう「自然に」というのは「自然な角度で」という意味です。どういうことでしょうか。今日のテーマです。

私は常々、声楽家の歌う様子を参考にしているとお話してきました。私たち管楽器奏者にとって、同じ「息を使う」声楽の分野は参考になることばかりです。この声楽家の「息の使い方」に着目してオーボエの話に戻りましょう。私は次のような観点で目の前の演奏を見ています。

「自然な演奏とは→ 息は自然に流れているか→ スムーズでなさそうに見える時→ どこが邪魔をしているのか」という感じです。

この時、スムーズではなさそうな息の流れに直接関係してくる要素の一つに「顔の角度」があります。もっというと「オーボエとリードをくわえて支えている顎(あご)の角度」です。ここでもう一度、声の分野の話になります。想像してみてください。

私たちが舞台に立って歌おうとしている、または舞台に立って役者になったつもりになってください。スピーチをするという場面でもいいでしょう。人の前に立って声を出そうとする時、下を向いて床の方を眺めていますか?逆に天井の方を見ながら話しますか?違いますよね。だいたいが「真っ直ぐ前を見ている」と思います。試しに色々な角度で声を出してみてください。その場に立って試してみるともっと違いがわかります。下を向いていると喉が狭くなり、上を向きすぎると今度は気道がひっぱられる感じがします。普段はあまり意識しないかもしれませんが、その声の感じ、息の感じがそのままオーボエの演奏に繋がっていると私は思います。私の場合はちょうど90度の正面を向く感じが一番声が自然に出ていきます。それがオーボエを吹く時の一番自然な、一番スムーズに息が流れる角度なのかな、と思います。

もしかしたら、ちょっと上に向きすぎではないか、と思われるかもしれませんが、だからと言ってオーボエも90度の角度になるわけではありません。オーボエの角度は人それぞれです。骨格が人によって違うからです。大事なことは、「自分の声がどの角度なら一番スムーズに出ているかな?」と試してみて見つけることで、そこからオーボエの自然な構えの角度を意識することです。それがもっともスムーズな息の流れ→ スムーズな演奏→ 自然な演奏に繋がっていくのだと思います。前回の記事でも載せましたが、例えとして私の演奏の映像を再び掲載します。

もっと大きく、広く響かせたいときは多少上を向いています。逆に密やかなニュアンスにしたいときや、静かに始めたい時は少し下を向いていますね。ですが、基本は真っ直ぐ正面を向いた角度になっています。

結局は、自然な声を出す感覚が自然な息の流れに繋がっていき、自然なオーボエの演奏に結びついていくのですね。さらにその自然な息の流れが「音を飛ばしていく、響きを遠くに」という効果にも繋がっていくと思います。参考にしていただれれば、と思います、今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。

Viel Spass und Freude am musizieren!! 音楽に楽しみと喜びを★

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