【オーボエリード作りについて】なぜ機能のことを最も重視するのか

「良いオーボエリード」「良い音」ってなんでしょうか?「良い音がするオーボエリードが良いオーボエリード」??

今回は私の尊敬するシュマルフス師匠に言われたこと、そこから私の考えが変わったというお話をしましょう。

レッスンで何本かのオーボエリードを準備していった私は師匠の前で吹いて聴いてもらって質問しました。「どのオーボエリードが一番dunkel(暗い)ですか?」そのあと言われた言葉が私の中に染み込みました。

「暗い音ってなんだ?それが良い音で良いオーボエリードってことなのか?違う。機能をまずは重視するんだ。音程、音量の幅、スムーズな発音、適度な振動と開き、、、。まずはこういった機能がぢ大事なんだ。これだけクリアしないといけない条件がある。それらができたら演奏者は自由な演奏ができ、「その人の音」になる。それが「その人に合うオーボエリード」ということだ。」

これは今も私が最も重要視して取り組んでいることです。機能については細かく言い始めるともっと挙げられますが大体こんな感じです。

良い音、というものを真っ先に考えていると不安定な音程があったとしても気づか図、スムーズな発音も見落としてしまうかもしれません。ずっとmpからmfのままかもしれません。十分に振動せず初めの数分は良い音に思うかもしれませんが後は苦しくなります。結局、きちんと機能しているか、という見方で作っていかないとコントロールしにくいオーボエリードになっていくのです。

★安定した音程、★音量の幅が十分出せるか、★スムーズな発音ができるか、★適度な振動と開き

をきちんとクリアしていき機能が組み合わさっていくと吹き手に合ったオーボエリードができて自由な演奏につながっていくわけです。「自由なのびのびとした音=あなたの音」になるわけです。そして、吹き手がリードに求めるレベルが上がることで演奏技術も上がります。

良い音で演奏するのが一番の目的ではなく、あなたの考え、歌心をオーボエを通してどう/どれだけ表現するか、それに必要な機能を使い「あなたの音でやりたいことを表現する」ことが一番の目的ではないでしょうか。良い音というのは最初は耳に残りますがそこまでです。吹き手がどのように表現したか、その説得力とパワーと想いが聴いている人の記憶に残ります。そこに「その人の音、響き」がくっついてくる、そんな感じ(順序)で考えてみるのはどうでしょうか。

2つ目の理由です。オーボエリードを作る材料の質は毎回違ってくる、極端にいえば全く同じものはできません。毎回いろいろな性質のものを相手にして「良い音という抽象的な考え」で作っていってもおそらくすぐに迷いや行き詰まりを感じてしまうでしょう。具体的な機能を重視すれば「その材質に対してどこをどれぐらい手を加えればうまく機能するか」考えられるようになり結果的にその材料の性格、質を生かしてオーボエリードを仕上げていく事ができます。

最後の理由です。これらの「機能」はとてもわかりやすいからです。見えやすい、聞こえやすい、感じやすい、つまり人に伝えやすい要素だからです。もちろん全ての機能をクリアするのは難しいですが、少なくともわかりやすい。これはとても大事なことだと思うのです。それぞれの「機能」についての具体的な取り組み方についてはカテゴリ「オーボエリード作りについて」内の記事をご覧ください。

今日のお話は好き嫌いがはっきり分かれるかもしれませんが、私はこうやって取り組んでいる、ということをお伝えしようと思いました。最後まで読んでくださってありがとうございます。

Viel Spass und Freude am musizieren!! 音楽に楽しみと喜びを★

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